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診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違いとは?

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【最終更新日:2018年10月4日】 

 

これから医療事務の資格を取得しようと思っている方の中には「診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違いって何だろう?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

 

どちらも医療事務の資格には間違いはありませんが、医療機関での評価や認知度、取得するための難易度などは大きく異なります。

 

そこで今回は「診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違い」について詳しくお伝えします。

 

※ 診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士には医科と歯科に分かれていますが、医科での比較になります。

 

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診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違いとは?

 

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診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違いには以下のようなことが挙げられます。

 

① 主催団体が違う

 

診療報酬請求事務能力認定試験は公益財団法人(公的機関)が認定する資格で医療事務管理士は株式会社(民間企業)が認定する資格です。

 

② 試験の出題形式が違う

 

診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務管理士ともに学科試験と実技試験が課されます。

 

筆記試験はどちらの試験も択一式ですが、実技試験は出題形式が少し異なります。

 

診療報酬請求事務能力認定試験の実技試験は外来と入院のレセプト作成が1問ずつ出題されます。

 

一方、医療事務管理士は外来と入院のレセプト作成(1問ずつ)に加えてレセプト点検の出題もあります。

 

③ 難易度が違う

 

診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は30%前後で医療事務管理士の合格率は50%前後になっています。

 

特に診療報酬請求事務能力認定試験は、出題範囲が広く、問題の難易度が格段に高いと言われています。

 

④ 認知度・評価が違う

 

診療報酬請求事務能力認定試験は認知度が高く、医療機関からも一定の評価を受けています。

 

それが証拠に診療報酬請求事務能力認定試験の合格者に資格給を支給している医療機関もあります。

 

それに診療報酬請求事務能力認定試験の合格者は就職試験でも有利になるケースがあるようです。

 

一方、医療事務管理士は約50年の歴史があり、医療事務資格の中でメジャー資格の1つですが、診療報酬請求事務能力認定試験ほどの認知度・評価はありません。

 

⑤ 受験方法が違う

 

診療報酬請求事務能力認定試験は会場試験のみですが、医療事務管理士の試験は会場試験(奇数月のみ)と在宅試験(インターネット試験)の2通りがあります。

 

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)に関して

 

診療報酬請求事務能力認定試験は、内閣府認定の公益財団法人日本医療保険事務協会が年2回(7月・12月)実施する試験です(平成6年~)。

 

試験に合格することで認定証が授与されますが、「~士」、「~クラーク」といった称号が与えられるわけではありません。

 

診療報酬請求事務能力認定試験のことを“公的資格”と紹介しているメディアもありますが、民間資格で間違いありません。

 

それは主催している団体が公的と認められているだけで試験自体が公的と認められているわけではないからです。

 

とはいえ、医療事務の資格試験の中では最も難易度が高いことが知られています(過去46回行われた試験の平均合格率は29.9%)。

 

【診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の合格率の推移】

実施回 受験者数 合格者数 合格率
46回(2017年7月) 4,688 名 1,479 名 31.5 %
45回(2016年12月) 7,232 名 2,840 名 39.3 %
44回(2016年7月) 4,581 名 1,339 名 29.2 %
43回(2015年12月) 8,038 名 3,107 名 38.7 %
42回(2015年7月) 5,529 名 1,845 名 33.4 %
41回(2014年12月) 8,130 名 2.608 名 32.1 %
40回(2014年7月) 5,665 名 1,670 名 29.5 %
39回(2013年12月) 9,391 名 2,903 名 30.9 %
38回(2013年7月) 6,733 名 2,201 名 32.7 %
37回(2012年12月) 9,289 名 3,096 名 33.3 %
36回(2012年7月) 6,339 名 1,885 名 29.7 %
35回(2011年12月) 10,521 名 2,916 名 27.7 %
34回(2011年7月) 7,561 名 2,071 名 27.4 %
33回(2010年12月) 10,316 名 2,763 名 26.8 %

 

そのため、この試験の合格者には資格手当を付与している医療機関もあり、就職試験で有利になる場合があります。

 

この資格試験が生まれた趣旨は、“診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を図るため”です。

 

つまり、既に医療事務の職業に就いている方のスキルの向上を図るためです。

 

ですから、全く初めて医療事務を学ぶ方には少し敷居が高い資格試験と言えるでしょう。

 

実際に受験者の70%以上が再受験者と言われるほどです。

 

試験は学科試験(5者択一式計20問)と実技試験(手書きでレセプト作成:外来1問、入院1問)に分かれており、合計3時間です。

 

学科試験○分、実技試験○分と明確に決まっていないので、時間配分に気を付けて問題を解いていく必要があります。

 

医療事務の中で最もメジャーな資格試験なので、市販のテキストや問題集が一番入手しやすいので独学で合格を目指すこともできますが、かなりの気合と根性が必要でしょう。

 

この試験の対策講座には、たのまな ヒューマンアカデミーフォーサイト などがあります。

  

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  【診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の概要】

資格概要

診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を図るため、 公益財団法人日本医療保険事務協会が実施する 全国一斉統一試験。

受験資格

特になし

試験日程

毎年2回 (7月と12月の日曜日または祝日)

試験内容

■ 学科試験・・・・・計20問(5者択一式)

■ 実技試験・・・ ・・診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験。

※ 外来から1問と入院から1問の計2問

出題範囲

■ 学科試験

医療保険 制度等・公費負担医療制度の概要

② 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識

③ 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識

④ 医療用語及び医学・薬学の基 礎知識

⑤ 医療関係法規の基礎知識

介護保険制度の概要

■ 実技試験

診療報酬請求事務についての実技

時間

3時間

試験場所

札幌市、仙台市さいたま市千葉市、東京都、横浜市新潟市金沢市静岡市名古屋市大阪府岡山市広島市高松市、福岡市、熊本市那覇市

受験料

7,500円(税込)

合格発表

試験月 の翌々月末までに、全受験者に文書で通知。

合格基準

■ 学科試験・・・・・60点以上 (100点満点)

 

■ 実技試験・・・・・80点以上(100点満点)

 

※ 実技試験は、解答された項目のうち正解した項目に応じてあらかじめ素点を算出し、得点が 100点満点となるよう換算して採点されます。

主催団体

公益財団法人 日本医療保険事務 協会

〒101-0047 東京都千代田区内神田 2-5-3 児谷ビル

電話 03(3252)3811(代) FAX 03(3252)2233

http://www.shaho.co.jp/iryojimu/

備考 試験会場への診療報酬 点数表、その他の資料の持ち込みは自由。

 

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医療事務管理士 技能認定試験(医科)に関して

 

医療事務管理士 技能認定試験(医科)は、株式会社技能認定振興協会が年6回(奇数月)実施する試験です。

 

※ 自宅受験(インターネットに繋がったパソコンを使用)の場合は、随時受験できます。

 

試験は昭和49年から実施されており、年間受験者数も多く、メジャーな資格の1つです。

 

試験に合格することで認定合格証が授与されると共に「医療事務管理士」の称号が与えられます。

 

合格率は毎回50%前後で診療報酬請求事務能力認定試験よりは難易度は低いと言えます。

 

診療報酬請求事務能力認定試験が既に医療事務の職業に就いている方向けの資格試験であるのに対して医療事務管理士は、これから医療事務の職業に就こうとしている方向けの資格であると言えます。

 

【医療事務管理士 技能認定試験(医科)の合格率の推移】

実施年月 合格率
2017/07 58.7%
2017/05 51.2%
2017/03 47.5%
2017/01 38.4%
2016/11 49.2%
2016/09 49.0%

 

試験は学科試験(択一式計10問)と実技試験(レセプト点検 1問、レセプト作成 2問:外来・入院 各1問)に分かれており、合計4時間(学科1時間、実技3時間)です。

 

平均合格率が診療報酬請求事務能力認定試験よりも高いとはいえ、3ヵ月から半年間みっちり勉強しないと合格は難しいでしょう。

 

この試験に対応している講座は、ソラスト資格スクール大栄ネバギバなどです。

 

試験対策問題集がソラスト公式サイトで購入可能なので、独学で取得を目指すことも可能です。

 

 【医療事務管理士 技能認定試験(医科)の概要】

資格概要

医療事務従事者に必要とされる医療保険制度の知識、治療費の計算や診療報酬明細書の作成などの技能を有するスペシャリストと認められる資格。

受験資格

特になし

試験日程

会場受験・・・・・年6回 (奇数月の第 4 土曜日)

自宅受験・・・・・随時

試験内容

■ 学科試験・・・筆記(択一式) 10 問

■ 実技試験・・・レセプト点検問題 (1問)、レセプト作成 (外来・入院 各1問)

出題範囲

■ 学科試験

① 法規・・・・・医療保険制度・後期高齢者医療制度・公費負担医療制度等についての知識

② 保健請求事務・・・・・診療報酬点数の算定方法・診療報酬明細書の作成・医療用語等についての知識

③ 医学一般・・・・・各臓器の組織・構造・生理機能 ・傷病の種類等についての知識

■ 実技試験

療報酬明細書を作成するために必要な知識

時間

■ 学科試験・・・1時間

■ 実技試験・・・3時間

試験場所

■ 会場受験・・・・・札幌・旭川・仙台・福島・盛岡・東京・横浜・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・新潟・長野・名古屋・三重・静岡・浜松・金沢・大阪・奈良・神戸・京都・ 福知山・岡山・広島・松山・高知・福岡・宮崎・熊本・沖縄

■ 自宅

受験料

7,500円(税込)

合格発表

試験実施後1 ヵ月以内に文書にて通知。

合格基準

■ 学科試験・・・・・70点以上

■ 実技試験・・・・・点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、且つ、3問の合計で70%以上

※ 実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格。

※ 合格率・・・・・約 50 %

主催団体

㈱技能認定振興協会 (JSMA)

〒101-8638

東京都千代田区神田佐久間町3-2 ソラスト秋葉原ビル2階

電話 03-3864-3559 FAX 03-3864-5112

http://www.ginou.co.jp/

備考

電卓、点数表、テキスト、ノートなどの試験会場への持込は可能。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違い」についてお伝えしました。

 

診療報酬請求事務能力認定試験と医療事務管理士の違いを端的に言うと、以下のようなことが言えると思います。

 

診療報酬請求事務能力認定試験は、既に医療事務の仕事に就いている方がスキルアップのために取得する資格

 

医療事務管理は、これから医療事務の仕事に就こうとする方がチャレンジするのに向いている入門資格

 

これから医療事務の資格を取得しようという方はまずは医療事務管理士にチャレンジし、ステップアップで診療報酬請求事務能力認定試験にチャレンジするのが良いのではないでしょうか。

 

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