医師事務作業補助者の資格の種類と難易度とは?資格を取得したい方必見!
【最終更新日:2019年12月4日】
医師事務作業補助者とは、診断書の作成やカルテの代行入力、処方箋の作成、検査予約など、医師の事務作業を代行するスタッフのことです。
2008年、厚生労働省は医師が医療業務に専念できるよう、医師事務作業補助者の配置を病院評価の項目に追加しました。
医師事務作業補助者は、医師の負担を軽減し、医療の質の向上に貢献する大切な役割を担っています。
今回は、そんな医師事務作業補助者の資格の種類と難易度について詳しくお伝えしたいと思います。
ドクターズオフィスワークアシスト
ドクターズオフィスワークアシストは、㈱技能認定振興協会が実施する「医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト)検定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。
診断書や処方箋などの文書作成や検査予約など、医師事務作業をサポートするために必要な知識とスキルが備わっていることを証明する資格です。
合格率は60%程度と難易度はさほど高くありません。
受験資格はありませんので、独学でも取得をめざすことができます。
なお、ソラストでは「ドクターズオフィスワークアシスト」資格取得の対策講座を開講しています。
資格概要 | 医師事務作業補助者としての知識とスキルを評価・証明する検定試験です。 |
合格者に付与される称号 | ドクターズオフィスワークアシスト |
受験資格 | 特になし |
試験日程 | 年6回実施(1月・3月・5月・7月・9月・11月) |
試験内容 |
■ 学科・・・・・選択問題 ■ 実技・・・・・文章作成(カルテから診断書や処せん等を作成する問題) |
出題範囲 |
医師の事務作業を補佐するために必要な知識 |
試験時間 | 実技・学科合わせて2時間 |
試験場所 | 指定会場、受験申請のあった専門学校、各種学校等 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格基準 | 実技・学科とも各分野で50%以上の得点をし、且つ、合計で70 %以上の得点で合格。 |
主催団体 |
㈱技能認定振興協会 電話 03-3864-3559 FAX 03-3864-5112 |
備考 | 学科試験、実技試験とも資料や計算機などを参考にして答案作成が認められています。 |
医師事務作業補助者実務能力認定試験
医師事務作業補助者実務能力認定試験は、NPO法人全国医療福祉教育協会が実施する試験です。
試験合格者に与えられる称号は特にありません。
医師事務作業補助者に必要な、医療関連法規、医学知識、個人情報保護法、医療用語、文書作成、電子カルテ等に関する知識、および文書作成能力を有しているかが問われる試験です。
合格率が60 ~ 80 %ですので、難易度は高くありません。
なお、ヒューマンアカデミーでは「医師事務作業補助者実務能力認定試験」の対策講座を開講しています。
資格概要 | 医師事務作業補助者に必要な、関連法規、医学知識、個人情報保護法、医療用語、文書作成、電子カルテ等に関する知識、および文書作成能力を客観的に判断する試験。 |
合格者に付与される称号 | 特になし |
受験資格 | 特になし |
試験日程 | 平成30年3月18日(日) 10:00~12:00 |
試験内容 |
■ 学科試験・・・・・マークシート 20問 ■ 実技試験・・・・・各種書類作成 3問 SOAP形式の診療録作成(手書き) :1問 |
出題範囲 |
■ 学科試験 医療関連法規、医療保険制度等、ビジネス文書と接遇 ■ 実技試験 各種文書作成能力 |
試験時間 | 実技・学科合わせて2時間 |
試験場所 | 全国医療福祉教育協会の認定校など |
受験料 |
一般受験・・・・・7,500円 団体受験・・・・・7,000円 |
合格基準 |
原則として正答率6割以上で合格。 ※ 合格率は、60 ~ 80 % |
主催団体 |
全国医療福祉教育協会 東京都新宿区西新宿 7-8-10 オークラヤビル 4F TEL:03-5925-6548 FAX:03-6692-3431 |
備考 | 参考書、ノート等の資料の持ち込みOK |
ドクターズクラーク
ドクターズクラークは、公益社団法人全日本病院協会と一般財団法人日本医療教育財団との共催する「医師事務作業補助技能認定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。
診療録や各種診断書・証明書・処方せん等の医療文書作成業務等、医師事務作業補助職として必要な基礎的知識・技能を有していることを証明するも資格です。
合格率が非公表なので、難易度が分かりませんが、実技試験、学科試験の各々の得点率が70%以上で合格です。
この資格は、ニチイ学館などの講座を受講した方か、実務経験を有する方が対象で独学で取得することはできません。
資格概要 | 医師事務作業補助業務の従事者として必要な医療文書の作成、医学・薬学、医療に関する法律・法令等の知識と技能のレベルを評価、認定することによって、その職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。 |
合格者に付与される称号 | ドクターズクラーク |
受験資格 |
1. 認定教育機関の講座を修了した者。 2. 医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)実務経験を有する者。 3. 認定委員会が前各号と同等と認める者。 ※ 1~3のいずれかに該当する者 |
試験日程 | 年6回 (5月、7月、9月、11月、1月、3月) |
試験内容 |
■ 学科・・・・・医師事務作業補助基礎知識 筆記(択一式) 25問 ■ 実技・・・・・医療文書作成 筆記(記述式) 4問 |
出題範囲 |
■ 学科 1.医療関連法規 2.医療保険制度 3.医学一般 4.薬学一般 5.医療と診療録 6.医師事務作業補助業務 7.病院管理 ■ 実技 医師事務作業補助業務 |
試験時間 |
■ 学科・・・・・50分 ■ 実技・・・・・60分 |
試験場所 | 各都道府県内の公共施設等 |
受験料 | 9,000円 |
合格基準 | 実技試験、学科試験の各々の得点率が70%以上で合格。 |
主催団体 | |
備考 | 学科試験・実技試験とも、参考資料を見ながら受験できます。 |
認定医師秘書
認定医師秘書は、NPO法人医療福祉実務能力協会が実施する「医師事務作業補助業務実務能力認定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。
医師事務作業補助者業務の従事で求められる能力を有することを証明する資格です。
合格率が非公表なので、難易度は分かりません。
この資格は、医療福祉実務能力協会が認定する講座(たのまな、TERADA医療福祉カレッジ etc.)の受講者か、実務経験者しか取得することができません。
独学では取得できません。
資格概要 | 医師事務作業補助者業務の従事で求められる能力を有することを証明する資格。 |
合格者に付与される称号 | 認定医師秘書 |
受験資格 |
■ 協会指定教育機関で認定医師秘書 講座の受講修了をした方。 ■ 医療機関において医師事務作業補助職として6ヶ月以上(32時間以上の基礎講習や研修等を修了している者を含める)の実務経験を有し、協会規定の実務経験証明書において、実務経験保有者と確認が取れる方。 |
試験日程 |
第42回 2019年12月1日(日) 第43回 2020年3月22日(日) |
試験内容 |
■ 学科・・・・・医師事務作業補助基本知識 ■ 実技・・・・・医療文書作成 |
出題範囲 |
■ 学科 ① 医療関連法規 ② 医療保険制度 ③ 医学・薬学一般 ④ 診療録及び電子カルテ ■ 実技 医師事務作業補助業務(各種診療書・証明書・申請書の作成) |
試験時間 | 不明 |
試験場所 | 在宅試験 |
受験料 | 8,200円 |
合格基準 | 実施回毎の受験者偏差値55以上または8割正答 |
主催団体 |
NPO法人医療福祉実務能力協会 東京都新宿区西新宿 3-2-27 オーチュー第7ビル4F TEL:03-5326-7784 FAX:03-5326-7786 |
備考 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「医師事務作業補助者の資格の種類と難易度」について詳しくお伝えしました。
医師事務作業補助者の資格保有者は、医師事務作業補助加算の届け出をしている病院なら重宝されることでしょう。
「医師事務作業補助者として働きたい!」とお考えの方は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?