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医療事務認定実務者とメディカルクラークの違いを徹底解説!

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医療事務の資格取得をめざす方の中には「医療事務認定実務者とメディカルクラークの違いって何?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は医療事務認定実務者とメディカルクラークの違いを徹底解説いたします。

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

医療事務認定実務者とメディカルクラークの違いとは?

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「医療事務認定実務者とメディカルクラークの違い」を端的に言うと、以下のような事柄が挙げられます。

 

①歴史・実績・知名度が違う

 

②難易度が違う

 

③出題形式(試験形式)が違う

 

④出題範囲が違う

 

⑤受験形式が違う

 

⑥対応講座が違う

 

①歴史・実績・知名度が違う

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は1974年に誕生した資格で45年以上の歴史と実績(総受験者数:163万人以上、合格者数:92万人以上)があります。

 

そのため、医療機関の間でも“それなり”の知名度があります。

 

そして、メディカルクラークは医療事務管理士、診療報酬請求事務能力認定試験と並んで医療事務の3大メジャー資格に数えられます

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)は2016年に誕生した資格でまだ4年ほどの歴史と実績しかありません。

 

知名度メディカルクラークに比べ、大きく劣ると言えるでしょう。

 

②難易度が違う

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)に比べ、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)は難易度が低くなっています(取得しやすい)。

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の主催団体である一般財団法人 日本医療教育財団は合格率を公表していません。

 

したがって正確な合格率は分かりませんが、メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の合格率はおおむね50~60%と思われます。

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)はおおむね60%から80%の合格率となっています。

 

③出題形式(試験形式)が違う

 

医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)が全問マークシート形式での出題に対し、メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は記述式の問題が含まれます

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は実技試験 I(患者接遇)、実技試験 II(診療報酬請求事務 明細書点検)、学科試験(医療事務知識)の3本立て(合計3時間)です。

 

実技試験 I・患者接遇(50分)は、医事課(医療に関する請求事務を扱う部署)での患者応対の問題です。

 

窓口や電話で患者さんから問い合わせがあった場合などにどのように対応するか、400字程度の文章で答える問題(記述式)が2題出題されます。

 

実技試験 II・診療報酬請求事務 明細書点検(70分)は、診療報酬明細書の点検問題が全4問出題されます。

 

診療報酬明細書の点検・補記の方法は、訂正箇所を二重線で抹消し、正しい解答を記入します。また、薬価などは配付される一覧表を使用します。

 

学科試験・医療事務知識(60分)は択一式で、医療保険制度や公費負担医療制度、診療報酬請求業務などの幅広い分野から全25題出題されます。

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)は、学科問題と実技問題の2本立て(合計90分)です。

 

学科問題は医療事務に関する基礎知識を4択問題(マークシート)として出題されます。

 

実技問題は診療所(クリニック)での外来症例を想定した診療報酬明細書(レセプト)作成問題1症例を4択問題(マークシート)として出題されます。

 

④出題範囲が違う

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の出題範囲は以下の通りです。

 

■ 学科

 

1.医療保険制度

2.高齢者医療制度

3.公費負担医療制度

4.介護保険制度

5.医事法規一般

6.医事業務

7.下記のいずれか一つの科目を選択

・診療報酬請求業務

・医学一般

・薬学一般

・診療録

 

■ 実技Ⅰ

 

コミュニケーション(医事課患者応対)

 

■ 実技Ⅱ

 

診療報酬請求事務・・・医科診療報酬明細書(出来高請求)の点検

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)の出題範囲は以下の通りです。

 

■ 学科

 

1.接遇とマナーに関する知識

2.医療機関における各種制度に関する知識

3.医療事務業務に関する知識

4.診療報酬請求に関する知識

 

■ 実技

 

レセプト作成

 

⑤受験形式が違う

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は在宅試験です。

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)は在宅試験と会場試験の2通りの受験形式となっています。

 

⑥対応講座が違う

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)を取得するための講座はニチイ学館(通学&通信)が開講しています。

 

一方、医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)を取得するための講座はユーキャン(通信)が開講しています。

 

なお、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)、医療事務認定実務者試験(医療事務認定実務者)とも受験資格がありませんので、独学で取得をめざすことも可能です。

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)の概要

 

資格概要 医療事務業務に従事する者の知識および技能の程度を審査し、証明することにより、医療事務職の職業能力の向上と、社会的経済地位の向上に資することを目的として実施。
受験資格 特になし
試験日程 年12回(毎月)
試験内容

■ 学科・・・・・医療事務知識 筆記(択一式) 25問(60分)

■ 実技 I ・・・・・患者接遇 筆記(記述式) 2問(50分)

■ 実技 II ・・・・・診療報酬請求事務 明細書点検 4問(70分)

出題範囲

■ 学科

医療保険制度
② 高齢者医療制度
③ 公費負担医療制度
介護保険制度
⑤ 医事法規一般
⑥ 医事業務
⑦ 下記のいずれか一つの科目を選択
・診療報酬請求業務
・医学一般
・薬学一般
・診療録

■ 実技Ⅰ

コミュニケーション(医事課患者応対)

■ 実技Ⅱ

診療報酬請求事務・・・医科診療報酬明細書(出来高請求)の点検

時間 3時間
試験場所 在宅試験
受験料 7,700円(税込)
合格基準

学科試験および実技試験I・IIのすべての得点率が70%に達した時点で合格。

『試験科目免除制度』

3科目すべてを受験したうえで、得点率70%に達した科目は、6ヵ月間に限り受験が免除となります(例:4月度初回3科目受験→11月末日まで有効期間)。

主催団体

一般財団法人日本医療教育財団

〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2-2-10

TEL:03-3294-6624(代) FAX:03-3294-1787

http://www.jme.or.jp/

備考  試験日があらかじめ決められており、試験日の当日の午前中に試験問題と解答用紙が宅配便で自宅に送られてきます。 

受験終了後は、当該試験日の翌日まで(試験日当日または翌日の消印有効)に、同封の返信用封筒に試験問題・解答用紙を封入し、簡易書留等発送記録の残る方法(普通郵便不可)で返送します。

 

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医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)の概要

 

資格概要 医療事務に従事するための実務的で点数改訂に左右されにくい普遍的な要素を問う資格試験です。
受験資格 特になし
試験日程

■ 会場受験・・・・・実施する認定機関による異なる

■ 在宅受験・・・・・毎月1回(月末の日曜日)

試験内容

■ 学科試験(マークシート)・・・30問

■ 実技試験(マークシート)・・・外来1症例

出題範囲

■ 学科試験

・接遇とマナーに関する知識

医療機関における各種制度に関する知識

・医療事務業務に関する知識

・診療報酬請求に関する知識

■ 実技試験

レセプト作成

時間 90分
試験場所 会場 or 自宅
受験料 ■一般受験(一般の方):5,000円(税込)
■団体受験(認定機関の通信受講生、および通学受講生の方):4,500円(税込)
合格基準

原則として、学科、実技それぞれ正答率6割以上

※ 合格率・・・・・60~80 %

主催団体

全国医療福祉教育協会

〒160-0023

東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル4F

電話 03-5925-6548 FAX 03-6692-3431

http://iryou-shikaku.jp/

備考  

 

どちらの資格を取得すべきか?

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メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)も医療事務認定実務者(医療事務認定実務者試験)も医療事務を初めて学ぶ方に適した資格であることは共通しています。

 

では、どちらの資格を取得すべきか?

 

個人的な意見を言わせていただくと、メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)がオススメです。

 

2つの資格の違いの箇所でも触れましたが、メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は医療事務資格の中で歴史・実績があり、知名度も比較的高いです。

 

それに医療事務管理士、診療報酬請求事務能力認定試験と並んで医療事務の3大メジャー資格とも言える資格です。

 

一方、医療事務認定実務者はまだ誕生したばかりの資格(2016年~)ですし、知名度もほとんどありません。

 

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どのように資格を取得するか?

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医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)も医療事務認定実務者試験(医療事務認定実務者)も受験資格がありません。

 

したがって、両資格とも独学で取得をめざすことができます。

 

しかし!

 

ネックとなるのが、テキスト・問題集をどうやって入手するか、です。

 

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)はニチイのWEBサイトで対策問題集、過去問が販売されていますが、テキストは市販されていません。

 

一方、医療事務認定実務者試験(医療事務認定実務者)はテキストも問題集も市販されていません。

 

独学で取得をめざす場合は出題範囲をカバーする市販のテキスト・問題集で代用するか、メルカリやラクマなどのフリマアプリで公式テキスト・問題集を入手するかのいずれかになります。

 

「より確実に資格を取得したい!」という方は両資格に対応した講座を受講するようにしましょう。

 

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)対応講座 ➡ ニチイ学館

 

●医療事務認定実務者試験(医療事務認定実務者)対応講座 ➡ ユーキャン

 

 

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