医療事務の資格を取って就職しよう!

「医療事務の資格を取って就職したい!」と考えている方のための情報ブログです。

知らなきゃまずい!診療報酬請求事務能力認定試験の勉強法

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【最終更新日:2019年11月20日】 

 

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)は、数ある医療事務試験の中で最も難易度が高い試験です。

 

そのため、合格するには「どんな勉強法が良いのだろう?」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の勉強法」について詳しくお伝えしたいと思います。

 

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診療報酬請求事務能力認定試験について

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診療報酬請求事務能力認定試験(医科)は、数ある医療事務の試験の中でも医療機関では最も評価の高い試験です。

 

5者択一の学科試験問題が20問、外来と入院のレセプト作成が各1問ずつ出題されますが、これを3時間で行います。

 

問題自体は、学科、外来レセプト、入院レセプトの順に並んでいますが、どこから手をつけても構いません。

 

レセプトは手書きのため、時間が無くなれば白紙で出さなければなりません。

 

時間配分に気を付けて、問題を解いていく必要があります。

 

時間配分の目安としては、学科試験1時間、外来レセプト作成30分、入院レセプト作成1時間30分です。

 

学科問題で出題されるのは、公費や介護を含む保険関係が3~4題、残りは全て診療報酬の算定に関する問題です。

 

計算問題はありませんが、算定方法について、診療報酬点数表全般から満遍なく、細かく出題され、難易度は高いと言えます。

 

医学知識についてはほとんど出題されていませんが、まれに1~2題出題されることがあります。

 

いずれにせよ、学科試験問題20問のうち14~15問が点数表からの出題ですから、点数表の構成を頭に入れておき、どのあたりにどのようなことが書かれているかが分かるようになるのが重要です。

 

レセプト作成に関しては、まず、外来についてはごく基礎的なことが分かっていれば、特に問題はありません。

 

入院については、分量も多く、かなり高いレベルの問題が出題されています。

 

届出の種類の設定なども多く、試験合格のカギはこの入院のレセプトにあるといえます。

 

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の勉強法について

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診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の合格を目指す勉強法には、『独学』か『試験の対策講座を受講する』の2通りの方法があります。

 

『独学』は、テキストや問題集の選定から学習の進め方、学習スケジュールの作成などを全て一人でやらなければなりません。

 

独学』は、以前に医療事務を勉強したことがある方(既に別の医療事務資格を取得済みの方)や医療事務の実務経験者向きの勉強法と言えるでしょう。

 

全く初めて医療事務について勉強する方でも独学で合格を目指せますが、勉強期間が1年程度かかってしまうかもしれません。

 

何故なら、医療事務について全く知らない初学者は、最初は聞き慣れない専門用語がなかなか覚えられずに勉強がなかなか進まないからです。

 

それに勉強する中で分からないところを質問できる人がいないケースが大半でしょう。

 

一方、『試験の対策講座を受講する』方法は、テキストや問題集を自分で選定する手間がありませんし、講座のカリキュラム通りに勉強を進めていけば良いので、独学よりは楽です。

 

それに分からないところをすぐに質問できるので、「勉強が止まってしまう」といったことを避けることができます。

 

では、『独学』と『試験の対策講座を受講する』勉強法をさらに詳しく見ていきます。

 

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強法①『独学』

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まず、テキスト、問題集、診療報酬早見表など、必要な教材を揃えましょう。

 

テキストを3回程度読み込んで基礎知識を付けた(インプット学習)後はひたすら問題演習(アウトプット学習)に取り組みましょう。

 

※ テキストでのインプット学習の前に過去問に一度目を通し、肌感覚で試験の難易度を知るという方法もあります。

 

問題演習には「診療報酬請求事務能力認定試験 受験対策と予想問題集」(医学通信社)がおすすめですが、使い方にちょっとしたコツがあります。

 

それは、直近2回分の過去問を本試験の前まで取っておくこと。

 

直近2回分の過去問は、本試験直前の“模擬試験用”に取っておきましょう。

 

それまでは過去問3回分とオリジナル予想問題(学科60問、実技6問)で実力を付けましょう。

 

おすすめのテキスト、問題集、診療報酬早見表は以下の通りです。

 

テキスト

 

ひとりで学べる診療報酬請求事務能力認定試験テキスト&問題集(ナツメ社)

¥2,420(税込)、376ページ

 

複雑な診療報酬の計算手順が分かりやすく解説されています。

 

いくつかのケースごとに医科診療録(カルテ)から診療報酬明細書(レセプト)を作成する手順も解説されています。

 

医療事務[診療報酬請求事務能力認定試験(医科)]合格テキスト&問題集日本能率協会マネジメントセンター

¥2,530(税込)、252ページ

 

テキスト代わりに使用するのがお勧めの教材です。

 

【第1章】過去問題を分析し、専門家の執筆や豊富な図表、演習問題などでポイントを解説しています。

 

【第2章】実際のレセプト作成問題とオリジナル問題を通じた実技試験問題対策です。

 

【第3章】学科試験対策では、各分野の過去問題を出題頻度順に並べて学習効率を高め、腕試しとして第49回認定試験も収録しました。

 

問題集

 

診療報酬請求事務能力認定試験 受験対策と予想問題集(医学通信社)

¥2,420(税込)、260ページ

 

独学で合格を目指す場合には外せない1冊です。

 

過去問が直近の過去5回分(学科100問、実技10問)が掲載され、4オリジナル予想問題(学科60問、実技6問)が掲載されています。

 

別冊付録の「レセプト作成マニュアル集」は、算定とレセプト作成の要点をまとめているので、試験の持ち込み資料として便利です。

 

解説が丁寧で理解しやすい1冊です。

 

診療点数早見表

 

 ● 診療点数早見表(医学通信社)

¥4,950(税込)、約1,740ページ

 

診療報酬請求事務能力認定試験の合格には外せない1冊です。

 

いかに素早く正確に使いこなせるかが試験合格のカギを握ります。

 

過去問をとにかく繰り返し、診療点数早見表のどこにどういった内容が載っているのか知ることが最も大切です。

 

診療点数早見表の「内容を覚える」よりも、「どこに何が書いてあるか」、その場所を頭にいれる必要があります。

 

場所を頭に入れるには、とにかく点数表を根気強くめくりまくるしかありません。

 

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診療報酬請求事務能力認定試験の勉強法②『試験の対策講座を受講する』

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診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の対策講座を受講する最大のメリットは、試験に合格するための効率的な勉強法やテクニックを教えてもらえる点ではないでしょうか。

 

診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の対策講座には通学講座と通信講座があります。

 

通信講座

 

講座が用意してくれた教材を使って学習します。

 

最近は、テキストだけではなく、重要ポイントを講師が解説する「映像教材」(DVDやWEBで視聴する)が標準で付いている講座が大半です。

 

独学と大きく異なる点は、分からないところを講師にいつでも質問できるところでしょう。

 

通信講座のメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

 

・試験合格の効率的な勉強法を教えてもらえる。

・教材がセットされているので、教材選びに頭を悩ます心配がない。

・学習の進め方の手引書が付いている。

・DVDやWEB(パソコン、スマホタブレット etc.)で講義動画を視聴できる。

・いつでも質問できる。

・就職サポートがある(サポートが無い講座もあります)。

 

2019年11月現在、診療報酬請求事務能力認定試験対策の通信講座は「たのまな」、「フォーサイト」の2講座があります。

 

各講座の特徴や受講料などの詳しい情報は下記の記事にまとめております。

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通学講座

 

最寄りの教室に通学して学習します。

 

通学講座の最大のメリットは分からないところを講師にその場で質問できる同じ志を持った仲間と切磋琢磨して頑張れる点でしょうか。

 

通学講座のメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

 

・教材がセットされているので、教材選びに頭を悩ます心配がない。

・講座のスケジュール通りに勉強すれば良い(自分で学習スケジュールを立てる必要がない)。

・講師から直接指導を受けることができる。

・講師から就職先の紹介を受けられる場合がある。

・試験合格の効率的な勉強法を教えてもらえる。

・分からないところを講師に直接質問できる。

・同じ志を持った仲間ができる。

・就職サポートがある。

 

2019年11月現在、診療報酬請求事務能力認定試験対策の通学講座は「ヒューマンアカデミー」、「アビバ」の2講座があります。

 

各講座の特徴や受講料などの詳しい情報は下記の記事にまとめております。

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まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の勉強法」について詳しくお伝えしました。

 

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、1年に2度(7月、12月)の受験機会しかありません。

 

そのため、不合格になってしまうと、再受験は半年後になってしまいます。

 

「できるだけ早く試験に合格したい!」という方はどの勉強法が最善か、よく検討したうえで決定するようにしましょう。

 

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必見!今さら聞けない診療報酬請求事務能力認定試験の難易度とは?

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 【最終更新日:2019年11月19日】

 

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、医療事務の資格試験の中で最も難易度が高いと言われています。

 

ですが、中には「難しい、難しいって言われるけど、何がそんなに難しいの?」と思われている方もいらっしゃるのでは?

 

そこで今回は、診療報酬請求事務能力認定試験の難易度について他の医療事務資格試験と比較しながら詳しくお伝えしたいと思います。

 

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「診療報酬請求事務能力認定試験」とは?

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「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、その名の通り、診療報酬請求事務の能力を認定する試験です。

 

平成6年から年2回のペースで現在までに(2019年11月現在)50回実施されました。

 

資格概要 診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を図るため、 公益財団法人日本医療保険事務協会が実施する 全国一斉統一試験。
受験資格 特になし
試験日程 毎年2回 (7月と12月の日曜日または祝日)
試験内容

■ 学科試験・・・・・計20問(5者択一式)

■ 実技試験・・・・・診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験。

※ 外来から1問と入院から1問の計2問

出題範囲

■ 学科試験

医療保険制度等・公費負担医療制度の概要

② 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識

③ 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識

④ 医療用語及び医学・薬学の基礎知識

⑤ 医療関係法規の基礎知識

介護保険制度の概要

■ 実技試験

診療報酬請求事務についての実技

時間 学科試験・実技試験 合計 3 時間
試験場所 札幌市、仙台市さいたま市千葉市、東京都、横浜市新潟市金沢市静岡市名古屋市大阪府岡山市広島市高松市、福岡市、熊本市那覇市
受験料 9,000円(税込)
合格発表

試験月の翌々月末までに、全受験者に文書で通知。

合格者には認定証が交付されます。

合格基準

実施される試験ごとに合格ラインは異なります。

主催団体

公益財団法人 日本医療保険事務協会

〒101-0047 東京都千代田区内神田 2-5-3 児谷ビル

電話 03(3252)3811(代) FAX 03(3252)2233

http://www.shaho.co.jp/iryojimu/

備考 試験会場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由。

 

「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率は?

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「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」の難易度を判断するうえで一番分かりやすいのが、合格率です。

 

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」の過去50回の平均合格率は、30.1%です。

 

約7割の方が不合格になっていることから、難易度は高いと言えるでしょう。

 

下記の表は試験の主催団体(公益財団法人 日本医療保険事務協会)が公式WEBサイトで公表している合格率の推移です。

 

実施回 受験者数 合格者数 合格率
50回(2019年7月) 3,947 名 1,374 名 34.8 %
49回(2018年12月) 6,119 名 1,738 名 28.4 %
48回(2018年7月) 3,894 名 1,618 名 41.6 %
47回(2017年12月) 7,019 名 2,152 名 30.7 %
46回(2017年7月) 4,688 名 1,479 名 31.5 %
45回(2016年12月) 7,232 名 2,840 名 39.3 %
44回(2016年7月) 4,581 名 1,339 名 29.2 %
43回(2015年12月) 8,038 名 3,107 名 38.7 %
42回(2015年7月) 5,529 名 1,845 名 33.4 %
41回(2014年12月) 8,130 名 2.608 名 32.1 %
40回(2014年7月) 5,665 名 1,670 名 29.5 %
39回(2013年12月) 9,391 名 2,903 名 30.9 %
38回(2013年7月) 6,733 名 2,201 名 32.7 %
37回(2012年12月) 9,289 名 3,096 名 33.3 %
36回(2012年7月) 6,339 名 1,885 名 29.7 %
35回(2011年12月) 10,521 名 2,916 名 27.7 %
34回(2011年7月) 7,561 名 2,071 名 27.4 %
33回(2010年12月) 10,316 名 2,763 名 26.8 %

 

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他の医療事務試験の合格率は?

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では、他の医療事務試験の合格率はどうなんでしょうか?

 

医療事務技能審査試験(医科) 」(1974年~)と「医療事務管理士 技能認定試験(医科) 」(1969年~)の合格率を見てみましょう。

 

いずれの試験も歴史と実績があり、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」と並んでポピュラーな医療事務試験です。

 

「医療事務技能審査試験(医科)」の合格率は非公表です(推定50%前後)。

 

そして、「医療事務管理士 技能認定試験(医科)」は、約50%の合格率です。

 

「医療事務管理士 技能認定試験(医科)」の直近の合格率は以下の表の通りです(試験の実施団体のWEBサイトより)。

 

実施年月 合格率
2017/09 53.3%
2017/07 58.7%
2017/05 51.2%
2017/03 47.5%
2017/01 38.4%
2016/11 49.2%
2016/09 49.0%

 

このことから、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、他の医療事務試験に比べて合格率が低い(難易度が高い)ことがお分かりいただけると思います。

 

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」の合格率が低い(難易度が高い)理由として、以下の理由が挙げられます。

 

① 試験内容が難しい

 

② 合格基準が高い

 

なお、医療事務資格試験の合格率と難易度に関しては下記の記事でさらに詳しくご紹介しております。

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「診療報酬請求事務能力認定試験」の試験内容は?

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次に診療報酬請求事務能力認定試験の試験内容についても見ていきましょう。

 

■ 学科試験・・・・・計20問(5者択一式)

■ 実技試験・・・・・診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験。※ 外来から1問と入院から1問の計2問

 

何と言っても、実技試験が最大の難関です。

 

現在の医療現場で手書きで診療報酬明細書(レセプト)を作成することはありませんが、診療報酬請求事務能力認定試験では手書きでのレセプト作成が課されます。

 

外来のレセプト作成は比較的簡単ですが、入院のレセプト作成問題は難問です。

 

しっかりとした試験対策が必要になります。

 

そして、学科試験も侮れません。

 

学科問題で出題されるのは、公費や介護を含む保険関係が3~4題、残りは全て診療報酬の算定に関する問題です。

 

計算問題はありませんが、算定方法について、診療報酬点数表全般からまんべんなく、細かく出題され、難易度は高いと言えます。

 

時間配分から考えて1問あたり3分前後で解答を導き出す必要があります。

 

【学科試験の問題例】

 

次の文章のうち正しいものはどれですか。

 

(1)処方せんの使用期間は、事情のいかんにかかわらず、交付の日を含めて4日以内である。

(2)疾患を有する者に対して健康診断を行った場合、健康診断に要した検査及び画像診断の費用は、療養の給付として診療報酬を請求できる。

(3)同一の保険医が別の保険医療機関において、同一の患者について診療を行った場合は、それぞれの医療機関において初診料を算定する。

(4)医療保険の一部負担金を支払う場合は、法律により5円未満の端数は切り捨て、5円以上の端数は10円に切り上げることが定められている。

 

a (1)、(2)  b (2)、(3)  c (1)、(3)、(4)  d (1)~(4)  e (4)のみ

 

正解は、e


 

「医療事務技能審査試験(医科)」と「医療事務管理士 技能認定試験(医科)」の試験内容についても見ていきます。

 

「医療事務技能審査試験(医科)」の実技試験は、レセプト作成ではなく、レセプト点検です。

 

レセプト作成に比べれば、難易度は低いと言えるでしょう。

 

それに患者接遇についても出題される点が大きな特徴です。

 

「医療事務管理士 技能認定試験(医科)」は、合計4時間の長丁場の試験となります。

 

「医療事務技能審査試験」の試験内容

①実技試験 I (50分)・・・・・患者接遇 筆記(記述式) 2問

窓口や電話での対応についてです。患者さんから問い合わせがあった場合などにどのように対応するか、400字程度の文章で答える問題が2題出題されます。

②学科試験(60分)・・・・・医療事務知識 筆記(択一式) 25問

3択問題で、医療保険制度、公費負担医療制度、診療報酬算定の問題など幅広い分野から25題出題されます。

③実技試験 II (70分)・・・・・診療報酬請求事務 明細書点検 4問

4枚のカルテをもとにそれぞれ作成されたレセプト4枚を突き合わせし、誤りを訂正するという内容です。

「医療事務管理士 技能認定試験」の試験内容

■ 学科試験(1時間)・・・筆記(択一式) 10問

■ 実技試験(3時間)・・・レセプト点検問題 (1問)、レセプト作成 (外来・入院 各1問)

 

「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格基準は?

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「診療報酬請求事務能力認定試験」は学科試験と実技試験の2本立てとなっており、それぞれに合格基準が設けられています。

 

■ 学科試験・・・・・60点以上(100点満点)

■ 実技試験・・・・・80点以上(100点満点)

 

※ 合格基準は各回の試験の難易度によって変動します(上記の基準は第46回試験です)。

 

実技試験の合格基準が80点以上というのは非常に高いです。

 

何せ手書きによるレセプト(診療報酬明細書)を作成する訳ですから・・・。

 

特に入院レセプトは複雑で難易度が高いです。

 

学科試験も決してやさしい問題ではありません。

 

学科試験で合格ラインを突破していないと、実技試験の採点はしてもらえない点に注意が必要です。

 

では次に「医療事務技能審査試験」と「医療事務管理士 技能認定試験」の合格基準についても見てみましょう。

 

「医療事務技能審査試験」の合格基準

■ 学科試験・・・得点率が70%以上

■ 実技試験Ⅰ・・・得点率が70%以上

■ 実技試験Ⅱ・・・得点率が70%以上

「医療事務管理士 技能認定試験」の合格基準

■ 学科試験・・・70点以上

■ 実技試験・・・点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ、3問の合計で70%以上

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の難易度」について詳しくお伝えしました。

 

「診療報酬請求事務能力認定試験(医科)」は、試験内容も難しいのですが、年に2回しか受験のチャンスがありません。

 

そのため、合格を目指す場合は、周到な準備をしたうえで臨むようにしましょう。

 

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メディカルクラークの資格についてガチで調べてみた!

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 【最終更新日:2021年4月9日】

 

メディカルクラークの資格を取得して、医療事務の仕事に就きたい!」という方は多いでしょう。

 

医療事務の資格全般を「メディカルクラーク」と呼ぶ方もいらっしゃるようですが、正確には「医療事務技能審査試験」の合格者のことを「メディカルクラーク」(医科 or 歯科)と呼びます。

 

今回は、「メディカルクラークの資格」に関して詳しくお伝えします。

 

▼ 注目 ▼
メディカルクラークを最短・確実に取る方法

 

メディカルクラークの資格とは

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 「メディカルクラーク(医科)」資格は、一般財団法人日本医療教育財団が実施する「医療事務技能審査試験(医科)」の合格者に与えられる称号(資格)です。

 

メディカルクラーク」という称号は、日本医療教育財団が商標登録をしており、別の医療事務資格が「メディカルクラーク」とは名乗れないことになっています。

 

ですが、医療事務の資格全般を「メディカルクラーク」と呼ぶ人もいます。

 

これは、「medical」には「医療の」、「clerk」には「事務員」という意味があるので、そのように呼ぶのでしょう。

 

この記事では、「メディカルクラーク(医科)」= 「医療事務技能審査試験(医科)の合格者」ということで話しを進めていきます。

 

もし、医療事務の資格全般のことを知りたいという方は以下の記事をご覧になってください。

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医療事務技能審査試験(医科)の概要

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 「メディカルクラーク(医科)」資格を取得できる医療事務技能審査試験(医科)の概要についてお伝えしたいと思います。

 

医療事務技能審査試験(医科)は、日本最大級の医療事務試験です。

 

診療報酬請求事務業務や窓口業務(受付業務)など、医療事務職として求められる能力が備わっているかが審査されます。

 

試験は昭和49年(1975年)から実施されており、45年以上の歴史と実績があります。

 

試験は年12回(毎月)実施され、総受験者数は約163万人、合格者数は約92万人以上です。※ 平成27年度の受験者数は約24,000人

 

2019年からは在宅試験になりました。

 

試験日があらかじめ決められており、試験日の当日の午前中に試験問題と解答用紙が宅配便で自宅に送られてきます。

 

受験終了後は、当該試験日の翌日まで(試験日当日または翌日の消印有効)に、返送します。

 

※ 簡易書留など発送記録の残る方法(普通郵便不可)で同封の返信用封筒に試験問題・解答用紙を封入します。

 

資格概要 医療事務業務に従事する者の知識および技能の程度を審査し、証明することにより、医療事務職の職業能力の向上と、社会的経済地位の向上に資することを目的として実施。
受験資格 特になし
試験日程 年12回(毎月)
試験内容

■ 学科・・・・・医療事務知識 筆記(択一式) 25問(60分)

■ 実技 I ・・・・・患者接遇 筆記(記述式) 2問(50分)

■ 実技 II ・・・・・診療報酬請求事務 明細書点検 4問(70分)

出題範囲

■ 学科

医療保険制度
② 高齢者医療制度
③ 公費負担医療制度
介護保険制度
⑤ 医事法規一般
⑥ 医事業務
⑦ 下記のいずれか一つの科目を選択
・診療報酬請求業務
・医学一般
・薬学一般
・診療録

■ 実技Ⅰ

コミュニケーション(医事課患者応対)

■ 実技Ⅱ

診療報酬請求事務・・・医科診療報酬明細書(出来高請求)の点検

時間 3時間
試験場所 在宅試験
受験料 7,700円(税込)
合格基準

実技試験 I ・II および学科試験の各々の得点率が70%以上で合格

主催団体

一般財団法人日本医療教育財団

〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2-2-10

TEL:03-3294-6624(代) FAX:03-3294-1787

http://www.jme.or.jp/

備考  

  

試験内容に関して

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試験は実技試験Ⅰ(50分) 、学科試験(60分)、実技試験Ⅱ(70分)の3時間です。

 

医療事務試験の中で患者接遇についての出題があるのは珍しいです。

 

①実技試験 I

患者接遇 筆記(記述式) 2問(50分)

 

窓口や電話での対応についてです。

主に自分が受付担当者として患者さんから質問されて、それに対してどのように解答するかを400字程度の文章で答える問題が2題出題されます。

②学科試験

医療事務知識 筆記(択一式) 25問(60分)

 

3択問題で、医療保険制度、公費負担医療制度、診療報酬算定の問題など幅広い分野から25題出題されます。

③実技試験 II

診療報酬請求事務 明細書点検 4問(70分)

 

4枚のカルテをもとにそれぞれ作成されたレセプト4枚を突き合わせし、誤りを訂正するという内容です。

 

メディカルクラーク資格の難易度は?

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医療事務技能審査試験(医科)は、3つの試験(学科試験、実技試験Ⅰ、実技試験Ⅱ)の正答率がそれぞれ70%以上で合格となります。

 

それぞれ70%以上の正答率が求められると聞くと、一見「難しいのかな?」と思ってしまいますが、合格率はどうなのでしょうか・・・。

 

実は医療事務技能審査試験(医科)は、合格率が非公表(試験の実施団体が公表していない)なんです。

 

推察ではあるのですが、合格率は50~60%だと思われます。

 

仮に不合格になった場合でも「試験科目免除制度」があります。

 

「試験科目免除制度」とは、3科目すべてを受験したうえで得点率70%に達した科目については、6カ月間に限り受験が免除される制度です。

 

例えば、実技試験Ⅰと学科試験は得点率70%以上だったけど、実技試験Ⅱが得点率70%以下だった場合、

 

6ヵ月以内に実施される試験では実技試験Ⅰと学科試験が免除され、実技試験Ⅱだけに合格すれば良いという制度です。

 

試験は1ヵ月ごとに実施されるので、合格(資格取得)はさほど難しくないでしょう。

 

メディカルクラーク資格を取得するには

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医療事務技能審査試験(医科)には受験資格が設けられていませんので、どなたでも受験可能です。

 

メディカルクラーク資格を取得するには独学講座受講の2通りの方法があります。

 

あなたに適した方法でメディカルクラーク資格の取得を目指してください。

 

独学の場合

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テキスト、問題集などの学習に必要な教材はご自身で買い揃える必要があります。

 

レセプト点検攻略ドリル(実技試験II対策)、過去問題集はニチイ学館のホームページから購入できるので良いですが、ネックとなるのはテキストです。

 

試験に対応した公式テキストはニチイ学館のホームページで販売されていません(市販もされていません)。

 

ヤフーオークション、メルカリなどに出品されている公式テキストを落札して入手するか、試験範囲をカバーした市販のテキストで代用するしかありません。

 

フリマアプリやオークションサイトでニチイの公式テキストを入手する際は直近の試験に対応しているか否か(最新のテキストか)を確認する必要があります。

 

古い内容のテキストだと直近の試験(これから受ける試験)に対応していないかもしれないからです。

 

市販のテキストで代用する場合は、以下の内容が学べるものを選びましょう。

 

医療保険制度の基礎知識

・患者接遇マナーや職場でのコミュニケーションスキル

・医療費(診療報酬点数)の算定方法

 

学習方法は、テキストで一通り知識を付けた後はひたすら問題集に取り組むのが良いでしょう。

 

講座を受講する場合

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ニチイ学館の医療事務講座(通学 or 通信)が医療事務技能審査試験(医科)に対応しています。

 

独学では難しいと思われる方は受講を検討してみましょう。

 

講座受講のメリットは、必要な教材が全て揃っていること、学習につまずいた時にいつでも質問ができることなどが挙げられます。

 

それに独学には無いメリットとして、就職サポートがあります。

 

ニチイ学館は全国約8,000件の医療機関と契約していますので、適正や条件が合えば、就業先の紹介を受けられる可能性があります。

 

資格取得後に就業を目指す方にはうれしいサポートでしょう。

 

2018年からは正社員のお仕事紹介も始まったそうです!

 

資料は無料で取り寄せられますので、興味がある方は資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか?

 

ニチイ学館の医療事務講座(通学)の詳細はこちら

 

ニチイ学館の医療事務講座(通信)の詳細はこちら

 

メディカルクラーク資格は履歴書にどう書くの?

 

就職試験の際に送付する履歴書の取得資格欄には「メディカルクラーク(医科) 」と記載すればOKです。

 

歯科に合格された方は「メディカルクラーク(歯科) 」でOKです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「メディカルクラークの資格」について詳しくお伝えしました。

 

一般財団法人日本医療教育財団が実施する「医療事務技能審査試験(医科)」の合格者が取得できる「メディカルクラーク(医科)」資格は最もポピュラーな医療事務の資格です。

 

難易度もそう高くはありませんので、「医療事務の仕事に就きたい!」という方が取得を目指すには最適な資格と言えるでしょう。

 

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医師事務作業補助者の資格取得を目指せる通学講座を徹底比較!

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【最終更新日:2019年12月4日】 

 

医師の事務作業をサポートする医師事務作業補助者のお仕事。

 

医師に代わってカルテなどの入力をしたり、診断書などの文書作成をしたりと専門的な知識とスキルが要求されます。

 

今回は、そんな医師事務作業補助者に必要とされる知識とスキルが学べる通学講座を徹底比較してみました。

 

医師事務作業補助者の通学講座の受講をお考えの方はぜひ参考にしてみてください!

 

ニチイ学館

 

ニチイ学館は、「メディカルドクターズクラーク講座」を開講しています。

 

一般コースと経験者コースの2コースに分かれています。

 

一般コースは、全く初めて医療について学ぶ方向けで「医療事務講座」と「医師事務作業補助者講座」が合体したカリキュラムになっています。

 

一方、経験者コースは、医療事務講座の修了者または医療事務職として6ヵ月以上の医療事務経験者向けで「医師事務作業補助者講座」のみを学習します。

 

資格試験は、公益社団法人全日本病院協会一般財団法人日本医療教育財団の共催により実施される「医師事務作業補助技能認定試験」に対応しています。

 

試験に合格すると、「ドクターズクラーク」の称号(資格)が与えられます。

 

「ドクターズクラーク」は、診療録や各種診断書・証明書・処方せん等の医療文書作成業務等、医師事務作業補助職として必要な基礎的知識・技能を有していることを証明になります。

 

受講修了後には就職サポートを受けることができます。

 

全国約8,300件の医療機関と契約しているニチイ学館では、修了生一人ひとりの適正や条件に合った就業先を紹介してくれます(就職が100%保証される訳ではありません)。

 

カリキュラムは以下の通りとなっています。

 

課程 カリキュラム
医療事務課程

【通学】 (約3ヶ月・52.5時間)

  • 医療保険制度のしくみ
  • 受付窓口事務
  • 患者接遇
  • 初診料、再診料
  • 処置
  • リハビリテーション
  • 手術、麻酔
  • 検査
  • 入院料等
  • 投薬
  • 注射
  • 医学管理等
  • 在宅医療
  • 画像診断
  • 医事システム
  • 記載要領
  • 点検要領
  • レセプト点検
  • 修了試験
  • 技能審査試験対策
医師事務作業補助課程

【自宅学習】 (1ヵ月間・18時間)

【通学】 (約1.5ヶ月・20時間)

  • 医師事務作業補助業務について
  • 診療録の記載・電子カルテ
  • 個人情報保護
  • 診断書、証明書、申請書の基礎
  • 医療機関における安全管理
  • ヒューマンスキル
  • ビジネススキル
  • 修了試験

 

各コースの詳細は以下の通りです。

 

一般コース

 

医療事務課程を通学(約3ヶ月・52.5時間)で学び、医師事務作業補助課程を通信(1ヵ月間・18時間)+ 通学(約1.5ヶ月・20時間)で学びます。

 

メディカルクラーク(医療事務の資格)とドクターズクラーク(医師事務作業補助者の資格)の2資格を取得可能です。

 

一般コース
取得可能な資格

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者の資格)

メディカルクラーク(医療事務の資格)

標準学習期間 5.5 ヶ月
受講料(税込)

113,837円(通常価格:175,134円)

受講料35%OFFキャンペーン実施中座(~2020年3月31日)

※ 分割払い可。

期間延長 受講開始 ~ 修了後 1 年以内であれば、無料で何度でも講義を聴講できます。
備考 教育訓練給付制度対象講座

 

経験者コース

 

医療事務講座受講経験者または医療事務職経験者(6ヶ月以上)対象で、医師事務作業補助課程のみを学びます。

 

経験者コース (医療事務資格取得者・医療事務経験者向け)
取得可能な資格 ドクターズクラーク
標準学習期間 2.5ヶ月
受講料(税込)

93,500円

※ 分割払い可

期間延長 受講開始 ~ 修了後 1 年以内であれば、無料で何度でも講義を聴講できます。
備考  

 

メディカルドクターズクラーク講座(ニチイ学館)についてさらに詳しく

 

 ヒューマンアカデミー

 

ヒューマンアカデミーは、「ドクターズ医療クラーク講座」を開講しています。

 

ニチイ学館の講座と同様に一般コース(全く初めて医療について学ぶ方向け)と経験者コース(医療事務講座の修了者または医療事務職として6ヵ月以上の業務経験者向け)に分かれています。

 

資格試験は、NPO法人全国医療福祉教育協会が実施する「医師事務作業補助者実務能力認定試験」に対応しています(試験合格で得られる称号は特に無し)。

 

「医師事務作業補助者実務能力認定試験」は、医師事務作業補助者に必要な、医療関連法規、医学知識、個人情報保護法、医療用語、文書作成、電子カルテ等に関する知識、および文書作成能力が審査されます。

 

受講修了後にはジョブカウンセラーによる就職・転職サポートがありますし、グループ会社のヒューマンリソシア(総合人材サービス会社)から仕事の紹介を受けることもできます。

 

カリキュラムは以下の通りです。

 

ブロック カリキュラム
基礎 医療関連法規(医療法、医師法保健師助産師看護師法 etc.)、医療機関の組織等
医療保険制度(医療保険の概要、医療保険の給付、長寿医療制度、公費負担医療制度、介護保険制度)
個人情報保護法個人情報保護法の基本的な概念、医療機関における個人情報のガイドライン
接遇とマナー(人間関係とコミュニケーション)
上級 医師事務作業補助者の必要性、体制加算
・医師事務作業補助体制のねらい ・医師事務作業補助者の役割分担
・医師事務作業補助研修
医学知識・薬学・検査、医療用語
医学知識、薬理学の基礎
診療記録・安全管理
・診療録の定義   ・入院診療記録(医学記録・看護記録) ・外来診療録・退院サマリー(例) ・説明と同意(例)  ・診療録の価値・問題点・変化 ・問題志向型診療録 ・IC(インフォームド・コンセントと記録)
文書作成の必要性
各種文書、伝票、同意書、証明書Ⅰ
電子カルテ
代行入力

 

 各コースの詳細は以下の通りです。

 

通常コース

 

未経験者向けのコース。42時間(180分×14回 / 42時間)の受講で医師事務作業補助者のスキルを身に付けることができます。

 

ドクターズ医療クラーク養成講座(医師事務作業補助者養成)
標準学習期間 3ケ月~ (180分×14回 / 42時間)
受講料(税込)

165,800円(入学金33,000円、受講料132,800円)

※ テキスト代が別途必要。

※ 教育ローンによる分割払い可能。

備考  

 

上級コース

 

現場経験6ヶ月以上、医療事務資格取得者向けのコースです(180分×10回 / 30時間)。

 

カリキュラムの中の「基礎」ブロックは学習しません。

 

ドクターズ医療クラーク養成講座 上級
標準学習期間 2 ケ月~ (180分×10回 / 30時間)
受講料(税込)

99,900円(入学金11,000円、受講料88,990円 )

※ テキスト代が別途必要。

※ 教育ローンによる分割払い可能

備考  

 

ドクターズ医療クラーク講座(ヒューマンアカデミー)についてさらに詳しく

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「医師事務作業補助者の資格取得を目指せる通学講座を徹底比較!」についてお伝えしました。

 

医師事務作業補助者の通学講座の受講をお考えの方はぜひ参考にしてみてください!

 

なお、医師事務作業補助者の資格取得を目指せる通信講座に関しては以下の記事にまとめております。

iryojimu.hatenablog.com

医師事務作業補助者の資格取得を目指せる通信講座を徹底比較!

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 【最終更新日:2019年12月4日】

 

医師の事務作業をサポートし、「医療の質」向上に貢献できる医師事務作業補助者のお仕事。

 

就業にあたって資格が必須ではありませんが、知識やスキルは当然必要になります。

 

そこで今回は、「医師事務作業補助者に必要な知識とスキルが身につくうえに資格取得まで目指せる通信講座」を調べて比較してみました。

 

医師事務作業補助者のお仕事に就きたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください!

 

 ソラスト

 

 3ヵ月の学習で医師事務作業補助者として必要な基礎知識とスキルを身につけられます(最大1年間有効)。

 

㈱技能認定振興協会が実施する「医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験」に対応した講座です。

 

医療事務の知識がある方向けの講座です(医療事務講座修了相当の方が望ましい)。

 

取得可能な資格 ドクターズオフィスワークアシスト®
標準学習期間 3ヵ月(最大1年間有効)
受講料(税込)

①WEB plus コース・・・・・44,000円

②通信コース・・・・・38,500円

講義教材 WEB plus コースではWEB動画とテキストで学習します。
質問対応 電話・メール・FAX・郵送で何度でもOK
添削指導 3回
就職サポート 不明
特記事項  

 

 ⇒ ソラストの講座についてさらに詳しく

 

たのまな(ヒューマンアカデミー

 

6ヵ月の学習で医師事務作業補助者として必要な基礎知識とスキルを身につけられます(最大1年間有効)。

 

NPO法人医療福祉情報実務能力協会が実施する「医師事務作業補助業務実務能力認定試験」に対応しており、試験合格者は「認定医師秘書」資格を取得できます。

 

グループ企業の「ヒューマンリソシア」(総合人材サービス会社)による就職サポート(個別面談、仕事の紹介 etc.)を受けることができます。

 

資格取得後に医師事務作業補助者として就業を目指されている方は心強いでしょう。

 

テキスト教材だけではなく、講義DVDが標準で付いている点もうれしいポイント。

 

取得可能な資格 認定医師秘書
標準学習期間 6ヵ月(最大1年間有効)
受講料(税込)

33,600円

※ 教育ローンでの分割払い可。

講義教材 DVD教材(5巻)
質問対応 メール、FAX、郵便で何度でもOK
添削指導 6回
就職サポート あり
特記事項 受講生同士が交流できる「たのまなコミュニティ」あり

 

 ⇒ たのまな(ヒューマンアカデミー)の講座についてさらに詳しく

 

TERADA医療福祉カレッジ

 

4~6ヵ月の学習で医師事務作業補助者として必要な基礎知識とスキルを身につけられます(最大1年間有効)。

 

たのまな(ヒューマンアカデミー)同様にNPO法人医療福祉情報実務能力協会が実施する「医師事務作業補助業務実務能力認定試験」に対応しています。

 

就職課による就職活動サポートがあります(就職斡旋はなし )。

 

取得可能な資格 認定医師秘書
標準学習期間 4~6ヵ月(最大1年間有効)
受講料(税込)

44,000円

※ 教育ローンによる分割払い可

講義教材 DVD教材(5巻)
質問対応 メール、FAX、郵便で何度でもOK
添削指導 6回
就職サポート あり
特記事項  

 

TERADA医療福祉カレッジの講座についてさらに詳しく

 

日本医療事務協会

 

日本医療事務協会の「医師事務作業補助者養成講座(ドクターアシストクラーク)」は、厚生労働省指定32時間以上の研修内容を網羅した講座(通信)です。

 

取得可能な資格 特になし
標準学習期間 最短2ヵ月
受講料(税込)

70,400円

※ 分割払い可

講義教材 なし
質問対応 メール、FAX、郵便で何度でもOK
添削指導 4回
就職サポート なし
特記事項  

 

 ⇒ 日本医療事務協会の講座についてさらに詳しく

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「医師事務作業補助者の通信講座」を徹底比較しました。

 

「医師事務作業補助者の知識・スキルを身につけたい!」、「医師事務作業補助者の仕事に就きたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

 

iryojimu.hatenablog.com

 

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医師事務作業補助者の資格の種類と難易度とは?資格を取得したい方必見!

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 【最終更新日:2019年12月4日】

 

医師事務作業補助者とは、診断書の作成やカルテの代行入力、処方箋の作成、検査予約など、医師の事務作業を代行するスタッフのことです。

 

2008年、厚生労働省は医師が医療業務に専念できるよう、医師事務作業補助者の配置を病院評価の項目に追加しました。

 

医師事務作業補助者は、医師の負担を軽減し、医療の質の向上に貢献する大切な役割を担っています。

 

今回は、そんな医師事務作業補助者の資格の種類と難易度について詳しくお伝えしたいと思います。

 

ドクターズオフィスワークアシスト

 

ドクターズオフィスワークアシストは、㈱技能認定振興協会が実施する「医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト)検定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。

 

診断書や処方箋などの文書作成や検査予約など、医師事務作業をサポートするために必要な知識とスキルが備わっていることを証明する資格です。

 

合格率は60%程度と難易度はさほど高くありません。

 

受験資格はありませんので、独学でも取得をめざすことができます。

 

 なお、ソラストでは「ドクターズオフィスワークアシスト」資格取得の対策講座を開講しています。

 

資格概要 医師事務作業補助者としての知識とスキルを評価・証明する検定試験です。
合格者に付与される称号 ドクターズオフィスワークアシスト
受験資格 特になし
試験日程 年6回実施(1月・3月・5月・7月・9月・11月)
試験内容

■ 学科・・・・・選択問題

■ 実技・・・・・文章作成(カルテから診断書や処せん等を作成する問題)

出題範囲

医師の事務作業を補佐するために必要な知識

  • 医師事務作業補助者とは
  • 医療関連法規
  • 医療保険法規
  • 医療保険制度
  • 介護保険制度の概要
  • 個人情報保護
  • 電子カルテシステム
  • 医療機関の安全管理
  • 院内感染予防
  • 医学・薬の基本知識
  • 診療録の記載事項・院内帳票・各種診断書・証明書・申請書作成
試験時間 実技・学科合わせて2時間
試験場所 指定会場、受験申請のあった専門学校、各種学校
受験料 7,500円(税込)
合格基準 実技・学科とも各分野で50%以上の得点をし、且つ、合計で70 %以上の得点で合格。
主催団体

㈱技能認定振興協会

東京都千代田区神田佐久間町 3-2 ソラスト秋葉原ビル2階

電話 03-3864-3559 FAX 03-3864-5112

http://www.ginou.co.jp/

備考 学科試験、実技試験とも資料や計算機などを参考にして答案作成が認められています。

 

 医師事務作業補助者実務能力認定試験

 

医師事務作業補助者実務能力認定試験は、NPO法人全国医療福祉教育協会が実施する試験です。

 

試験合格者に与えられる称号は特にありません。

 

医師事務作業補助者に必要な、医療関連法規、医学知識、個人情報保護法、医療用語、文書作成、電子カルテ等に関する知識、および文書作成能力を有しているかが問われる試験です。

 

合格率が60 ~ 80 %ですので、難易度は高くありません。

 

 受験資格がありませんので、独学でも合格を目指せます。

 

なお、ヒューマンアカデミーでは「医師事務作業補助者実務能力認定試験」の対策講座を開講しています。

 

資格概要 医師事務作業補助者に必要な、関連法規、医学知識、個人情報保護法、医療用語、文書作成、電子カルテ等に関する知識、および文書作成能力を客観的に判断する試験。
合格者に付与される称号 特になし
受験資格 特になし
試験日程 平成30年3月18日(日) 10:00~12:00
試験内容

■ 学科試験・・・・・マークシート 20問

■ 実技試験・・・・・各種書類作成 3問

SOAP形式の診療録作成(手書き) :1問
各種文書作成(診断書、診療情報提供書、処方せん 等) :2問

出題範囲

■ 学科試験

医療関連法規、医療保険制度等、ビジネス文書と接遇
医師事務作業補助者、医療安全管理と個人情報の保護
医学・医薬品・臨床検査の知識
診療情報と電子カルテシステム、文書作成

■ 実技試験

各種文書作成能力

試験時間 実技・学科合わせて2時間
試験場所 全国医療福祉教育協会の認定校など
受験料

一般受験・・・・・7,500円

団体受験・・・・・7,000円

合格基準

原則として正答率6割以上で合格。

※ 合格率は、60 ~ 80 %

主催団体

全国医療福祉教育協会

東京都新宿区西新宿 7-8-10 オークラヤビル 4F

TEL:03-5925-6548 FAX:03-6692-3431

http://iryou-shikaku.jp/

備考 参考書、ノート等の資料の持ち込みOK

 

 ドクターズクラーク

 

ドクターズクラークは、公益社団法人全日本病院協会一般財団法人日本医療教育財団との共催する「医師事務作業補助技能認定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。

 

診療録や各種診断書・証明書・処方せん等の医療文書作成業務等、医師事務作業補助職として必要な基礎的知識・技能を有していることを証明するも資格です。

 

合格率が非公表なので、難易度が分かりませんが、実技試験、学科試験の各々の得点率が70%以上で合格です。

 

この資格は、ニチイ学館などの講座を受講した方か、実務経験を有する方が対象で独学で取得することはできません。

 

資格概要 医師事務作業補助業務の従事者として必要な医療文書の作成、医学・薬学、医療に関する法律・法令等の知識と技能のレベルを評価、認定することによって、その職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。
合格者に付与される称号 ドクターズクラーク
受験資格

1. 認定教育機関の講座を修了した者。

2. 医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)実務経験を有する者。

3. 認定委員会が前各号と同等と認める者。

※ 1~3のいずれかに該当する者

試験日程 年6回 (5月、7月、9月、11月、1月、3月)
試験内容

■ 学科・・・・・医師事務作業補助基礎知識 筆記(択一式) 25問

■ 実技・・・・・医療文書作成 筆記(記述式) 4問

出題範囲

■ 学科

1.医療関連法規

2.医療保険制度

3.医学一般

4.薬学一般

5.医療と診療録

6.医師事務作業補助業務

7.病院管理

■ 実技

医師事務作業補助業務

試験時間

■ 学科・・・・・50分

■ 実技・・・・・60分

試験場所 都道府県内の公共施設等
受験料 9,000円
合格基準 実技試験、学科試験の各々の得点率が70%以上で合格。
主催団体

一般財団法人日本医療教育財団

公益社団法人全日本病院協会

備考 学科試験・実技試験とも、参考資料を見ながら受験できます。

 

 認定医師秘書

 

認定医師秘書は、NPO法人医療福祉実務能力協会が実施する「医師事務作業補助業務実務能力認定試験」の合格者に与えられる称号(資格)です。

 

医師事務作業補助者業務の従事で求められる能力を有することを証明する資格です。

 

合格率が非公表なので、難易度は分かりません。

 

この資格は、医療福祉実務能力協会が認定する講座(たのまなTERADA医療福祉カレッジ etc.)の受講者か、実務経験者しか取得することができません。

 

独学では取得できません。

 

資格概要 医師事務作業補助者業務の従事で求められる能力を有することを証明する資格。
合格者に付与される称号 認定医師秘書
受験資格

■ 協会指定教育機関で認定医師秘書 講座の受講修了をした方。

医療機関において医師事務作業補助職として6ヶ月以上(32時間以上の基礎講習や研修等を修了している者を含める)の実務経験を有し、協会規定の実務経験証明書において、実務経験保有者と確認が取れる方。

試験日程

第42回 2019年12月1日(日)

第43回 2020年3月22日(日)

試験内容

■ 学科・・・・・医師事務作業補助基本知識

■ 実技・・・・・医療文書作成

出題範囲

■ 学科

① 医療関連法規

医療保険制度

③ 医学・薬学一般

④ 診療録及び電子カルテ
⑤ 個人情報保護
⑥ 医師事務作業補助業務
⑦ 病院管理・組織
⑧ 医療人としての接遇マナー

■ 実技

医師事務作業補助業務(各種診療書・証明書・申請書の作成)

試験時間 不明
試験場所 在宅試験
受験料 8,200円
合格基準 実施回毎の受験者偏差値55以上または8割正答
主催団体

NPO法人医療福祉実務能力協会

東京都新宿区西新宿 3-2-27 オーチュー第7ビル4F

TEL:03-5326-7784 FAX:03-5326-7786

http://www.medin.gr.jp/

備考  

 

 まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「医師事務作業補助者の資格の種類と難易度」について詳しくお伝えしました。

 

医師事務作業補助者の資格保有者は、医師事務作業補助加算の届け出をしている病院なら重宝されることでしょう。

 

「医師事務作業補助者として働きたい!」とお考えの方は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

 

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大学病院で働く医療事務のメリット・デメリットとは?

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医療事務への転職を目指し、転職活動に励んでいる方も多いでしょう。

 

ですが、中には大学病院のような大きな病院で働くか、クリニックのような小規模な医療施設で働くか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで今回は、「大学病院で働く医療事務のメリット・デメリット」についてお伝えしたいと思います。

 

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大学病院で働く医療事務のメリット

 

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まずは大学病院で働く医療事務のメリットからご紹介していきます。

 

業務が細分化されている

 

大学病院のような規模の大きな病院は1日に訪れる患者さんの数が多いため、業務が細分化されている傾向があります。

 

受付担当なら受付業務だけ、会計担当なら会計業務だけなど。

 

仕事が限られることにより、集中して行えるためミスも起こりにくく、責任の所在もはっきりしています。

 

基本から学べる

 

教育体制が整っており、医療事務について基本からしっかり学べる環境が整っています。

 

働いている職員も多いので、教えてくれる人もたくさんいます。

 

待遇・福利厚生が良い

 

有給休暇、産休、育休などの福利厚生が整っており、給与待遇(ボーナス含む)もそこそこ見込めます。

 

残業代は残業した分だけしっかり出るところが多いようです。

 

※ 病院によっては手当も無し、代休や有給も取れないところもあるようです。

 

様々な患者さんへの対応力が身に付く

 

大学病院はたくさんの診療科があるので、人事異動や業務ローテーションで様々な部署・業務を経験すると、様々な患者さんに対応ができるようになります。

 

休みが取りやすい

 

急用や急病で休みを取りたいこともあると思います。

 

クリニックの場合は最少人数で業務を行っているところが多く、休みが取りにくいようです。

 

その点、大学病院は人員に余裕があり、比較的お休みは取りやすいようです(ギリギリの人数で業務を行う部署もあり)。

 

医療事務以外のことも学べる

 

大学病院では医師を筆頭に多くの医療専門職(看護師、薬剤師、診療放射線技師臨床検査技師、管理栄養士 etc.)の方々が働いています。

 

そのため、医者事務以外のこと学べますし、様々な方々と交流する機会があります。

 

人間関係の逃げ場がある

 

医療現場は女性の多い職場で人間関係で悩むことが多い職場だと言われています。

 

特にクリニックはスタッフの数が少ないので、同僚との相性が悪ければ、相当つらい職場になります。

 

相談や愚痴をこぼす相手がおらず、一人でストレスを溜め込むことになります。

 

その点、大学病院は人数が多いので、愚痴をこぼす相手や相談できる相手も見つけることができるでしょう。

 

大学病院で働く医療事務のデメリット

 

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続いて、大学病院で働く医療事務のデメリットについてもお伝えします。

 

正職員求人枠は少なく、かなり難関

 

大学病院のような大きな病院は医療事務を派遣や委託に任せている場合が多いです。

 

そのため、正職員の求人枠は少なく、かなり難関です。

 

残業が多い部署がある

 

レセプト・請求業務担当になるとかなり残業や休日出勤等があります。年末年始の休暇が2日間だけという場合もあります。

 

配属部署や担当業務によっては残業も少ない場合があります。

 

連休が取りにくい

 

ほとんどの大学病院は土曜日も診療を受け付けています。そのため、職員は週休2日制ではなく月8日休みとなります。

 

連休は取りにくいと言えます。

 

人の出入りが激しい

 

大学病院のような大きな病院は人の出入りが激しいです。

 

「働きやすい所はあまり聞いた事がありません。」と話す方もいます。

 

通常業務以外の業務が多い

 

通常業務以外に統計資料作成、○○委員会、ミニ勉強会、研修など、様々な業務・研修に駆り出されることも多いようです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、「大学病院で働く医療事務のメリット・デメリット」についてお伝えしました。

 

大学病院のような規模の大きな病院は待遇や福利厚生が恵まれているため、非常に人気の高い職場です。

 

ですが、正職員の採用枠は少なく、派遣や請負での働き方が主流であることを覚えておきましょう。

 

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